Violinを手にする人にはおすすめです。
なにより五嶋節さんのバイタリティに圧倒されます。 いつか2人の子供の生演奏を聴いてみたい、そんな気持ちにもさせてくれます。インタビューや文献情報も多く記載されており、苦労して完成させた著作であると思います。 とは言え意地悪な言い方をすれば、全体として著者の消化不良も感じられます。
五嶋節さんに興味津々
・すごい 五嶋みどりを育てた彼女には、どれほどのエネルギーがあるのだろう。 自身の才能のほかに、「食べていけるバイオリニスト」を一人育てたのだ。 「おなかがすいて困っているひとに、ある人は魚を与え、ある別の人は魚の釣り方を教えた。」という話がある。節さんは娘に多分、ひとつの方法を教えた。わたしも自分の子供と戦いながら子供に魚を釣る方法を教えたい。
・わたしの反論 節さんの意見に、わたしは異論があるところがある。「本当に苦しんでいる人はクラシックを聞きたくない」というところだ。全てそうではないですよ。心に鳴り響くクラシックで、がんばって生きている人は沢山いますよ。
・わたしの願い 一度でいいから節さんの演奏を聴きたい。好きなクライスラーを演奏してCDを出して欲しい。 ちなみに「絶対音感」という本がありますが、その本の一部は「母と神童」の続編のようになっている。その後の五嶋節さんに会いたい人は読んではいかがでしょうか。
もう一人のみどり
輝かしい五嶋みどりの演奏の裏にはこんな大変な生活の日々、心の病との葛藤があったんだと初めて知りました。神童が故の苦しみなど読んでいて心が痛みました。母、節と歩んできたアメリカでの生活、そして母から自立していくみどりの姿が読み取れました。非常に読みやすく節という人間像もわかりやすいです。音楽をやっている人、そうでない人にも是非皆さんに読んで欲しいです。
A Violin Teacher
普段はヴァイオリニスト五嶋みどり、龍の陰になってしまって語られる事がほとんどないヴァイオリン教師五嶋節。この本はみどり、龍姉弟と母である彼女のストーリー。 本書からは五嶋節さんのヴァイオリン、そして生きる事に対してのひたむきさが感じられます。 母としてヴァイオリンを通しての愛情表現。
姉弟の休む事なく続く練習の日々。ママの愛を感じればこそ耐えれた厳しいレッスン。 みどり、龍姉弟のレッスン風景は”ローマは1日にて成らず”という諺を思い出させます。 自他とも認める厳しい先生の節さんですが、クライスラーを語っている部分で、”やっぱり、人間て、やさしさですよね”との言葉は印象的でした。
文化継承とは?
ショックだった。 愛ある虐待の話である。天才であっても3歳より長時間の厳しい練習を強いられなければならないのだ。音楽界の姫と王子は文化継承の犠牲となった。演奏会に足を運ぶMidoriファンの私もまた、立派な共犯者であると感じた。著者が主人公の知人なのでフェアでないと思わせる箇所は納得できない。『絶対音感』に続き、幼児早期教育が過熱する憂いはみじんもないのが不思議である。よく読んで考えて欲しい。育児の参考になった、という感想が多いのはどういうことなのだろう?
小学館
「天才」の育て方 (講談社現代新書) Ryu フォト&エッセイ (DVDつき) 千住家の教育白書 (新潮文庫) 愛に生きる―才能は生まれつきではない (講談社現代新書 86) 母と娘の協奏曲
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